震災復興+design

issue+designの震災復興Conferenceに参加してきました。
9/15木曜日18:30~@東京ミッドタウン5Fデザインハブ

今回の災害の爪あとはとても大きく影響も甚大なのは変わらない。

しかし今回感じたものはどう人の知恵が生かされて復興していくのか
その復興ビジョンをどう構築しどう実施に移していくのか...その経過が報告された。

東北地方に昔から伝わる「津波てんでんこ」言い伝えがあり
津波が来たら一目散に高台へ走れということのようです。
誰かを助けようとか家の様子を見に行こうとは思ってはならず
まず自分の身を自分で守れという意味だそうです。

いくつかの街で共通とされたのは古き良きコミュニティが
イザという時に役立ってお互い助けあうことができる。

観光地では観光業関係者とサラリーマンや農家の隔たりが大きく
合併されたいまの街は一緒でも行動はバラバラだったりして
財政や合理化の関係で行政の統廃合を行ってきたけれども
人の絆はそう簡単にできないことを改めて思い知った。

震災発生後1週間ほどはなかなか物資が行き届かず
高速道とのSA・PAや神社や集会所が役立ったようです。

一番印象的だったのはある駅周辺の20世帯の住人向けに
行政から太陽光パネル20枚と充電器20個が支給されたようですが
電気に詳しい方と建築に詳しい方が各住宅をまわって設置して
電気のインフラ復旧までの間は太陽光発電でしのげたこと。

太陽光発電は電力量が少なく生活が不自由と思われがちですが
晴れた日はテレビを見るのが2時間で、曇りの日は1時間、雨の日は15分ほどと決め
照明は最小限に節電すれば小型のパネル1枚で十分足りるようです。

高速道路が津波をせき止めて、災害範囲を抑えたという事例もあったようで
車が走るという道路としての役割だけでなく防災という意味でも考えて
構造物を建設する大切さを重要に感じました。

何が一番大切かというと、人と人の関わりをもう一度見なおして
核家族化で家族がバラバラに暮らす現代だからこそ助け合える仕組みを作り
その構造を活性化させることができるかどうかにかかっているように思います。

ソーシャルなネットワークというのはバーチャルなものでなく
常にリアルなものであり、電子化によってつながる輪は増えたものの
必ず面と向かった関係がなくなることはないと改めて感じました。

博報堂プレスリリース

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